チームの紹介:Melodie Showell

Published: 2025年8月5日

チームの紹介:Melodie Showell

Melodie Showellはキャリアの初期段階にあるかもしれませんが、すでにロンドンスタジオの音声エンジニアとして業界最大級のゲームに携わっています。例えば、『Split Fiction』や『Clair Obscur: Expedition 33』などです。 

約2年前にSideで音声技術アシスタントとしてのキャリアを開始したMelodieは、着実に成長を遂げ、最近ではDevelop:Star – Tomorrow’s Star Awardにノミネートされました。私たちはMelodieがどのようにゲーム業界に進んだのかを詳しく知るため、彼女にお話を伺いました。  

画像提供:Sandfall Games / Kepler Interactive

音声関連の作業には非常に専門的なスキルが必要です。音声エンジニアになりたいと思ったきっかけと時期について教えてください。 

実を言うと、私は学生時代にクラリネット、サックス、ピアノを演奏していて、長い間プロの音楽家になりたいと思っていました。経歴としては、王立音楽大学で伝統的な教育を受けた後、オックスフォード大学で音楽の学士号を取得しました。オックスフォード大学では、録音と制作の科目に夢中になり、電子音声での作曲を多く行っていましたが、すぐに自分が音声の技術的な側面に興味を持っていることに気付き、そこでスタジオで働こうと決めました。 

それは大きな変化ですね!そこからどのようにしてゲーム業界に進まれたのですか? 

ゲームは、私が物心ついたときから私の人生において非常に大きな存在でした。おそらく音楽に匹敵する唯一のものだと思います。そのため大学卒業後は、ゲーム音声の分野でのキャリアを目指すことを決意しました。私は元々Sideには進行補助として応募しましたが、その時はタイミングが合わず上手くいきませんでした。しかし、人事部長のZoe Griffithsさんが私の応募書類を保管しておいてくださり、その後、臨時雇用契約で技術アシスタントとして入社しました。  

初日に『Alan Wake II』の収録を見学させていただいたことは印象深く、すぐに特別な場所にいることを実感しました。そこから、幸運にも自分のスキルを証明することができ、現在では1年以上にわたりフルタイムの音声エンジニアとして働いています! 

画像提供:Remedy Entertainment / Epic Games Publishing

Sideでは、さまざまなパートナーやプロジェクトに関わることで、毎日が新しい発見に満ちています新しいスキルを身につけるきっかけとなったプロジェクトについて教えていただけますか? 

収録には、よくある1本のマイクを使った自由な収録方法から繊細なリップシンクADR収録、Metahumanによるフェイシャルキャプチャ、グループでのガヤ収録まで、さまざまな種類があり、毎日飽きることがありません。エンジニアリングチームの一員としてありがたく思うことの1つは、常に新たなスキルを学び、変化する技術に遅れずについていき、ワークフローを改善する方法を考えるという気風がある点です。  

数年間にわたるレコーディングを通して複数回変更されたファイル名に問題があり、フィーダーが機能しなくなったプロジェクトがありました。そこで私は、Pythonで簡単なツールを作成してファイルを並べ替え、名前を変更することでこの問題を解決しました。他にも、全体のタイミングだけでなく、元の中国語のファイルに波形を正確に一致させる必要があるプロジェクトがあり、これも意外に楽しんで取り組むことができました。私はパズル感覚で楽しんでましたが、役者さんたちは大変だったと思います! 

最近、複数のプロジェクトの技術面において主導的な役割を担われています。それについて教えてください。 

Pinewood StudiosのThe Imaginarium Studiosで仲間たちと共に、様々なモーションキャプチャ撮影で音声を担当することができたのは素晴らしい経験でした。私たちのスタジオでの普段の収録とは、方法もワークフローも必要なスキルも大きく異なっていて、最も大変だったのが、可能な限りクリーンな音を目指すことから、ノイズを最小限にすることに意識を変えなければいけなかった点です。完璧を追求しすぎるなんてことはありませんが、どうしても無理な時はADRの出番です! 

Side Londonのスタジオ1でmaginarium Studiosと共にモーションキャプチャを行っている様子 

最近、初めてヘッドマウントカメラのオペレーターとしてクレジットに名前が記載されましたが、それはどのようにして実現したのですか? 

音声エンジニアとしてカメラオペレーターのクレジットを得られるとは思ってもみませんでしたが、この仕事では最終的に多くの役割を経験することができます!音声の分野意外の技術的スキルを学んだのは、『Split Fiction』が初めてでしたが、素晴らしい経験になりました。非常に優れた作品で、スタジオでの収録中にあれほど笑ったことはないと思います。 

画像提供:Hazelight Studios / Electronic Arts

AAAおよびインディータイトルの両方に取り組んだ経験がおありですが、最近特に印象的だった作品はありますか 

最近リリースされた作品の中で、特に楽しく取り組んだのは、大人気のスコットランドの石油リグホラーゲーム『Siren’s Rest』です。スコットランドの石油採掘施設を舞台にしたホラーゲームのDLCにあたる作品です。私はThe Chinese Roomの大ファンで、収録も特別に感じましたね。特に、複数の俳優さんが1つのブースにいるのは珍しいです。 

画像提供:The Chinese Room / Secret Mode

今後のキャリアについてはどのように考えていますか? 

ゲーム音声の分野で働き続けたいと思っています。主な理由は、ゲームやサウンドに対して同じように情熱を持つ素晴らしい人たちと一緒に働くことが非常に刺激的だったからです。今年ブライトンで開催されたゲーム開発者向けカンファレンスで、Paola Velasquezさんが語った対話設計に関する講演に非常に感銘を受けました。特に、私たちのような職種は音声の統合における技術的課題に対して創造的なアプローチを求められることが多いという点です。  

それと最近、作曲を再開しました。Limit Breakでの相談役になってくれたJames Elseyさんに感謝したいです。彼は私のヒーローです!  

常に進化し続ける技術分野で、私のキャリアがどのようになるのか長期的には予測が難しいですが、その答えがわかる時を楽しみにしています。

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