社会の中で“こうあるべき”という意識から解放されたとき、人はどのような道を選ぶのか。実に興味深いことです。子供の頃は世界が可能性に満ち溢れているように感じますが、成長するにつれて、多くの人がかつて持っていた情熱を脇に置き、より一般的な職業を選択するもの。
Sideでは、そうである必要はないと考えています。
Side MontrealのシニアQAテスターであるShohra Adelにとって、情熱に従うということは、疑念を振り払い、自分が正しいと感じる道を追求することでした。以下は、彼女がSideに入り、ゲーム業界へ進むに至った経緯です。
ゲーム制作との出会い
子供の頃、自分が何に情熱を注げばいいか、すぐに気づいたShohra。ビデオゲームとの最初の出会いを振り返って、次のように話しています。
「子供の頃に初めてゲームのアートブックを手にしたとき、“制作”という言葉が単に最終的な完成品を指すのではなく、プロセス全体を意味していることに気づきました。キャラクターデザインや環境に関するアーティストのメモをじっくり読んで、ゲームでどのように登場するかと照らし合わせたのを覚えています」それは、“私もやってみたい”と思わせるには十分な体験でした。
しかし、多くの人が、情熱で職業を選択することは最善ではないと教えられており、それによって夢を追いかけることを断念してしまいます。「クリエイティブな分野は不安定だから、現実的な職を選ぶよう言われました」と彼女は語ります。

“現実”を考えた結果、彼女は最終的にメディア研究とマーケティングの学位を取得し、その道へ進むことに。悪くない仕事ではあったものの、心から夢中にはなれませんでした。その分野で働いていた数年間、空いた時間は必ずビデオゲームやデジタルアートの練習に充てるなどしていましたが、このまま立ち止まっていても、ゲーム業界で輝くことが難しくなるだけなのは分かっていました。
変化を起こす必要がある。そう悟った彼女は、自分の情熱に従うことを決意しました。“私もやってみたい”という気持ちが、これまで以上に強くなってきたのです。
ゲームアートとアニメーション研究
Shohraはすぐに、ビデオゲームのアートとアニメーションの短期集中プログラムに参加しました。これは“18か月でビデオゲームの工程すべてを学ぶもの”とのこと。
「その短い期間で、ドキュメントを使って最初のアイデアを思いつくところから、光、音、動きを備えたエンジンで本格的なアセットを構築するまで、制作工程を体験しながら学びました。毎分毎分が楽しかったです」
そして、彼女が身につけたスキルは技術的な専門知識だけではありませんでした。
Shohraは、「自分をどう表現するか、チームで他の人とどう働くか、クリエイティブな環境で自然に起こる複雑な対立をどう乗り越えるかなど、強力なソフトスキルを身につける必要がありました」と話します。
そして、次のように続けます。「プロジェクトの優先事項に沿った意思決定を行いつつ、全員が“自分の意見が反映された”“自分は認められている”と感じられる環境を作るのは難しいことでしたが、やりがいもありました。その際に、自分には、うまくコミュニケーションを取る力があるのだと気づきました」
ゲーム業界で仕事を見つける
Shohraは卒業して間もなく、Sideで品質保証(QA)の仕事に出会いました。
しかし、締め切り前の最後の1週間に、友人にプロジェクトを渡してテストしてもらう以外、学校ではQAについて学んでいませんでした。「制作こそが、この仕事の花形であるのだと思い込んでいました」と彼女は話します。しかし、テストは予期せぬ機会をもたらしました。新たに身につけたソフトスキルを活かして、ゲーム業界への足がかりを得ることができたのです。アート制作のスキル不足を気にする必要もありませんでした。
「ソフトスキルによって、とても人当たりがよくなり、観察力も高まるということに多くの人が気づいていません。職場で他者とつながることができれば、それはやがてその人の助けとなります。Sideは誠実さ、透明性、敬意を持ったコミュニケーションを中核的な価値観として重視しているので、その片鱗のように感じました」
スムーズな面接を経て、Shohraはトロントからモントリオールへ移り、ゲーム業界でのキャリアをスタートさせました。

QAとその後
緊張と不安でいっぱいのスタートでしたが、11名の小規模ながらも強力なチームの一員となったShohraは、すぐさま自分の強みは率先して行動することにあると気づきます。
ツールの使い方を覚え、その仕組みを学び、だんだんとプロジェクトに慣れていきました。当時、彼女はチームに新しく加わったメンバーの1人でしたが、すぐに効果的なテストとドキュメント作成のためのツールの扱いを同僚に教えられるようになりました。
Shohraは次のように言います。「チームが大きくなるにつれて、私はタスク作業の補助において重要な役割を果たせるようになり、テストと同じくらい頻繁にマネージメントを手伝うようになりました。その大部分は、円滑なコミュニケーションを行うことと、建設的なフィードバックを受け止めることでした」
現在、ShohraはSideのモントリオール スタジオでシニアQAテスターとして働いています。駆け出しのテスターとして1年も経たないうちに、この役職に昇進しました。
彼女はこれまでを振り返り、こう語ります。「どんなスキルも経験も無駄にはならないと、私は心から信じています。あらゆる落とし穴や挫折は、自分自身と自分の能力について、少しだけ気づかせてくれます。柔軟な思考を保ち、ゲームのポストプロダクションに対する視点を変えることで、この3年間でようやく「願望」が「現実」に変わり、今もなお前に進み続けています」
Quotes
「新しい機会に対して常にオープンでいてください。あなたには価値のあるスキルと、自分が思っている以上の能力が秘められているのです」