PC向けに開発されたゲームは、PCプレイヤーに届きます。それ以外のプレイヤーに届けるには、それぞれのプラットフォーム、それぞれの言語で提供しなくてはいけません。
Gylee Gamesは『ラ・ラ・ブーン!』をPC向けに開発しながらも、当初からさらに多くのユーザー、つまりコンソールのプレイヤーや、英語圏以外の市場にも目を向けていました。『ラ・ラ・ブーン!』は友人や家族とのローカル協力プレイを想定したゲームなので、コンソール版を展開することが非常に重要だったのです。
しかし、コンソールへの移植は、単なるコピー&ペーストではありません。新たな入力システムを作り、新たなパフォーマンス目標を満たし、さらに2種類の異なる審査を通過する必要があります(また、その後に11言語に展開する作業もあります)。
Gyleeの開発チームは、単なるベンダー以上の存在を必要としていました。そこで、移植からローカライズまでの全工程を一任できる共同制作パートナーとして、Sideを迎え入れたのです。

課題
『ラ・ラ・ブーン!』をPlayStation®5とXBOX Series X|Sに移植するのは、簡単なことではありませんでした。各コンソールは独自の技術要件と審査手続きを設定しているため、両方の基準を満たせるよう、ゲームを再構築しなければならなかったのです。
さらにプロジェクトの途中では、コードベースをUnity 6.2から6.3に移行する必要も生じました。エンジンの移行には互換性のリスクが伴い、徹底的な再テストが求められるだけでなく、前日まで正常に動作していたシステムに問題が生じる可能性もあります。これを、2種の新たなプラットフォームへの移植と並行して進めるには、あらゆる変更がどの環境でも問題なく機能することを担保しなければなりませんでした。
これらとは別に、ローカライズ作業もあります。技術的な再構築と翻訳作業が、同じプロジェクト、同じスケジュールの中で進められました。
Sideのソリューション
Sideの共同開発チームは、Unityのアップグレードから最終的なプラットフォーム対応ビルドの完成まで、移植開発全体を引き受けました。これには、PlayStation®5とXBOX Series X|S両方におけるパフォーマンス目標、メモリ管理、ハードウェア固有の機能など、各コンソールが求める技術仕様への適応も含まれます。
Sideのチームは、レンダリング、読み込み、実行時のパフォーマンスを調整し、コンソール機での安定したフレームレートを実現しました。また、ゲームプレイ、UI、コンソール機のコントローラーによる入力システムの再構築も行いました。
審査では、両プラットフォームのコンプライアンス要件であるTRC(ソニーの技術要件チェックリスト)とXR(XBOXの要件)を満たし、初回申請で合格しました。
こうした作業のあいだもローカライズが止まることはありませんでした。移植開発と並行して、Sideチームは『ラ・ラ・ブーン!』の11言語への多言語ローカライズを展開。ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジアのプレイヤーに、本作をお届けしました。対応した言語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、メキシコスペイン語、ヨーロッパスペイン語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語です。
成果
『ラ・ラ・ブーン!』は無事、2025年8月12日にPC、PlayStation®5、XBOX Series X|Sでの同時発売を実現。メディアでは、気軽に楽しめる協力プレイ、色鮮やかなレトロスタイル、楽しい登場人物たちなどが高く評価されました。
完成したコンソール版は、オリジナル版の魅力やゲーム体験をそのままに、各プラットフォームで求められる品質水準を実現。また、安定性を損なうことなくUnity 6.2から6.2へのエンジン移行を果たし、両プラットフォームの審査も初回申請で合格しました。
全対応プラットフォーム、全対応言語での同時発売を達成したのです。

自社のゲームを世界に届けませんか?
Gylee Gamesから見れば、開発の大部分を1つのパートナー企業に一任できたこともメリットでした。移植作業、エンジン移行、ローカライズの全工程を一貫した体制で進められたため、工程間の引き継ぎや調整に伴う負担も生じませんでした。
これがSideのアプローチです。お客様の開発チームと連携し、技術的な負担を引き受けることで、開発スタジオが最も得意とすること――作品づくりに専念できるように支援します。
今後のプロジェクトで共同開発サポートが必要になったときは、ぜひSideにご相談ください。移植作業やエンジンの移行に限らず、より大規模なプロジェクトのご相談もお待ちしています。